家庭でつくれる透析食 Part2


家庭でつくれる透析食 Part2
目次へ
 第126号 (2002年7月7日発行)

この本は朝・昼・夕食30日分、全90食分のレシピ集がメインとなっている、透析食に関する書籍です。特徴は、ただのレシピ集というだけではなく、昼食はコンビニのお弁当やパンで構成されているということです。そして、お弁当の中で過剰なものは減らし、足りないものは何を補えばよいか、ということが書かれている点です。

一例を挙げますと、牛丼の場合、減らすのは紅しょうがと全体の1/4量、増やすのはコーヒーゼリーとなっております。減らす目的は、全体的に味がしっかり付いているので塩分が多いためです。全体量が減れば、当然エネルギーも不足しますので、これをコーヒーゼリー等、蛋白質の少ない食品を利用して補います。そして、野菜量も不足することも指摘しており、無塩ピクルス(作り方も載っています)の利用を勧めています。また、30日分のレシピ集の他にも、単体で売っているお惣菜の利用方法についても書かれていますので、忙しい人でも、無理なく食事療法を行うことができます。

コンビニは全国的に店舗の多いセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの3社を対象とし、2001年3〜5月に販売されていた商品を掲載しております。しかし、ファミリーマートは主に首都圏に出店しているので、店舗数よりも出店地域の多いサンクスとサークルKを入れてもらいたかったと思います。

透析食に関する様々なレシピ集がありますが、このようにコンビニ弁当に代表されるような、出来合いのお惣菜やレトルト食品などを上手に利用して食事療法を行うのも、現在の生活にマッチして良いのではないかと思います。

図書名:家庭でつくれる透析食 Part2
監修:杉野信博 編集:須藤祐正
価格:2800円(税抜)
発行所:ライフ・サイエンス
ISBN:4-89801-203-5  bk1 amazon



[ホームへ]


発行人へのお問い合わせはこちら

Mag2 Logo
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送