メールマガジン「よくわかる人工透析」の説明

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1.メールマガジンのコンセプト

このメールマガジンは、透析を受けたり、携わっている方と、その周りにいる一般の方の架け橋を目指していきたいと思います。透析に関する技術的、科学的な情報のほか、皆様からの質問や投稿も交えながら、情報交換の場を提供していきたいと思っています。


2.掲載情報

・人工透析の原理
・内服薬の効能と使用時の注意
・役に立つ書籍やホームページの紹介
・読者の皆様の質問や投稿
・検査データの読み方

そのほかにも、有用と思われる情報がありましたら随時掲載します。


3.配信頻度

仕事の都合等もありますので、まぐまぐ上では不定期ということにしています。できるだけ週1回日曜日の発行を目指していきたいと思っています。投稿があった場合は、木曜日に投稿紹介号を発行し、紹介していきます。また、時々不定期で臨時増刊号、緊急増刊号を発行することもあります。


4.投稿募集

このメールマガジンのネタは、人工透析の説明と、読者の皆様の投稿にしたいと思っています。投稿がなければ透析の説明を一通り終えたら終了、という可能性もあります。どんな事でも構いませんから、日頃の透析で感じていること、工夫している事などがありましたら教えてください。

<投稿規定> 投稿はこちら 


5.メールマガジンの登録

登録前に、免責事項をお読み頂き、同意の上で登録してください。なお、登録された方は、免責事項に同意されたものとみなします。

よくわかる人工透析 (マガジンID:0000034619)

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6.バックナンバーの表示

webによるバックナンバー閲覧はこちらです。初回発行分から最新号まで表示することができます。
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7.サンプル紙

ここでは、2002年3月31日発行の第103号を掲載します。毎回、このような感じで進めております。なお、メールアドレスは現在使用しておりませんので伏せ字となっております。
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              よ く わ か る 人 工 透 析

                        第103号

                発行人:TF
                *************
                2002年 3月31日発行

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<目次>

1.やさしい透析入門
 (61) 腹膜透析における至適透析 1

2.おすすめ!情報源
 (23) ホームページ「大阪腎臓病患者協議会」

3.TFのおちこぼれ日記

4.投稿募集

5.編集後記

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1.やさしい透析入門

 (61) 腹膜透析における至適透析 1

前回まで、血液透析における至適透析について書いていました。今
回は、腹膜透析(CAPD)における至適透析について書いていき
たいと思います。

腹膜透析は1日に2Lの透析液を4回交換するのがスタンダードな方
法です。しかし、CAPDにおける透析量は体格や残存腎機能、腹
膜の透過性という因子によって大きく影響を受けるため、基本とな
る1日に2Lの透析液を4回交換でも透析不足になるケースもあり、
透析量をここの患者さんによって設定する処方透析による至適透析
の必要性が唱えられました。最近、CAPDの患者の臨床的予後と
溶質のクリアランスの関係が検討されるようになり、その結果、ク
リアランスと予後の間には強い相関が認められる報告が多くなされ、
CAPDの成績を改善するための溶質のクリアランスの目標値がい
くつかの研究から提唱されました。

Keshaviahらは、血液透析3回分のKt/Vである0.5〜0.6と
同等と評価できるKt/V1.5〜1.8/週を腹膜透析の目標値と
して推奨しました。また、カナダ・米国他施設合同調査(CANU
SAスタディ)は、CAPD患者680例のクリアランスと栄養が
予後に与える影響を調査したものですが、それによりますと、予測
生存率は総Kt/Vが高いほど良好であると報告しています。そして、
2.1/週のKt/Vで予測生存率の増加が著しいことから、これを
目標値として薦めました。

しかし、これらの推奨値は臨床経験上、設定がかなり高く、残存腎
機能の乏しい患者さんや、体の大きな患者さんでは達成が困難なこ
とが予想されます。これらの推奨値の達成によって得られる結果よ
りも、患者さんのニーズやQOL(生活の質)の見地からの処方が
優先される場合は、これらのガイドラインに固執すべきではないと
考えられています。

では、透析量を増加させるにはどうしたらいいのでしょうか。次回
へ続きます。



2.おすすめ!情報源

 (23) ホームページ「大阪腎臓病患者協議会」

このページは、大阪地区の腎臓病患者の集まりである大腎協のホー
ムページです。4月から改正される診療報酬の内容について詳細に、
かつ分かりやすく書いてあります。

トップページの情報ヘッドラインには、今回の改正で、透析に関し
てどのように変わるのかが一覧表になっています。ここで何がどう
変わるのかが簡単に分かります。また、関連ホームページへのリン
クもあり、もっと詳しく調べることができます。私も以前、今回の
改正のことについて調べてはみたのですが、厚生労働省のホームペ
ージや官報のホームページを見ても、お役所言葉というか、法律用
語というか、分かりにくい言い回しが多く、それほど参考になりま
せんでした。さらに、それ以外の通知なども、PDFファイルで提
供されていますので、さらに詳しい最新の情報も得ることができま
す。このページは医療従事者は必見ですが、患者さんにも見てもら
いたい内容です。保険改正で点数が減らされるということは、明日
からの透析が変わってしまう可能性があるのです。それを阻止する
ためにはどうすればいいか。現在の透析保険制度は、お上から与え
られたものではなく、先人たちの努力の賜なのです。それを守るに
はどうしたらいいのか考えてみてください。

診療報酬改正の情報に力を入れているようなので、そちらの紹介ば
かりになってしまいましたが、他にもイベント情報には学習会の予
定なども書かれており、大阪地区に住んでいる方にとっては貴重な
情報源になります。大阪近辺の方のみならず、あらゆる地域の人に
おすすめできるページだと思います。


大阪腎臓病患者協議会
http://www2.osk.3web.ne.jp/~djk/



3.TFのおちこぼれ日記

明日は4月1日、明日から透析室スタッフがちょっと優しくなるか
も知れないね。

ご存知の通り、明日から透析に関する点数が削減され、従来は3時
間、4時間、5時間以上という3段階の点数が設定されていたんだ
よね。だから、3時間55分で具合が悪くなったとしても、透析時
間が4時間になるまで何とか我慢させていた。恥ずかしい話だけど、
これは経営上、上層部からの指示があったんだ。決められた時間が
4時間だから、という言い訳の元で、病院側の一方的な都合で5分
間苦しましていた。たった5分で、どれだけ毒素が抜けるのだろう
か、実際、ほとんど影響はないと思うんだけどね。

明日からは、時間に関係なく、1回の透析につきいくら、というよ
うに透析の点数が変更に変わっちゃいます。極端な話、4時間やっ
ても、10分で終わっても、1回は1回だから、同じ点数になっちゃ
うんだよ。今まで病院側の都合で、具合が悪くなってもやめること
ができなかったんだけど、これからはいつやめても病院側としては
困んなくなる。むしろ、早くやめてもらった方が透析液代、水道代、
電気代の節約になって大助かりなんじゃない。

患者も透析時間が減って、病院も経費が節約できる、まさしく相思
相愛と言えるかも。でも、その後に待っているのは重く苦しい合併
症でしょう。確かにたった5分でそれほど変わらない。でも、これ
が毎回だったらどうなるか。1月13回で65分、年に換算すると
780分、つまり13時間。透析終了間際の5分だから、単純な比
較はできないけれど、透析3回分程度のロスになる。透析はマラソ
ンと同じで、ちょっと気を緩めてもすぐに挽回できるけど、それが
長く続いてしまうと取り返しがつかないことになる。本当に具合が
悪くて、1回だけ5分早く終わっても、データ的には影響はないけ
ど、それが毎回になってしまうと、どんどんデータは悪くなる。や
っぱり、できる範囲内で可能な限り長くやるのが、より良い透析生
活を送る秘訣じゃないかな。

最近、メールマガジンで至適透析の条件を取り上げているけど、や
っぱり長時間透析が良いということは統計学的にも立証されている。
でも、極端な長時間透析というのは、透析以外の自由時間が減って
しまって、QOL(生活の質)という点ではあまり良くない。ある
病院で6時間透析ということをやっていて、その先生が書いた本を
見ると、「当院の患者さんはみんな長時間透析に同意してくれてい
る」と書いてあった。本当にそう受け止められるのだろうか。当院
でも本来ならば4時間やる必要があるにも関わらず、患者さんの意
志により3時間30分透析を行っている人も、実際にはいるんだよ
ね。当然、その人には4時間する必要があり、3時間30分だとど
のような弊害が起こってくるのかも説明してるんだよね。それを同
意の上で、患者さんは3時間30分という透析時間を取っている。
もちろん、充分に理解力のある人ですよ。6時間透析の病院には、
このような患者さんがいなかったのでしょうか。少なくとも、一般
の透析治療と同じ4時間を希望される人はいるんじゃないかな。し
かし、全員が長時間透析に同意するということは、インフォームド
コンセントの名を借りた医療者の脅しがあったのではないのだろう
か。長く生きることが、QOLの向上に結びつく訳じゃないですよ
ね。たとえ、命が短くなろうとも、今の仕事に生き甲斐を感じ、そ
れを全うしようとしている人もいます。そのような意志もまた、尊
重されるべきだと思うんだけどな。



4.投稿募集

当メールマガジンでは、投稿を募集しております。透析についての
質問、疑問、感想をはじめ、医療全体に対する疑問、感想、意見な
ども募集しています。

なお、お寄せいただいた投稿については、名前、メールアドレスを
伏せ、ペンネームにてメールマガジン中で紹介させて頂くことがあ
りますので、ご了承ください。内容によっては完全匿名で紹介させ
ていただきます。投稿の際は引用時に必要となりますので、必ずペ
ンネームを添えてください。これからはペンネームがないメールに
関してはメールマガジン上ではもちろん、メールによるお返事も控
えさせていただくことも考えております。

また、当マガジンを支えていただけるスポンサー様や、相互広告先
を募集しております。特に、透析関連の情報でしたら、無料にて掲
載させて頂きます。
前回配信時の読者数は915部です。

このメールマガジンに対するご意見、ご要望、投稿、広告掲載希望
はこちらまで
   *************



5.編集後記

前回のメールマガジンの編集後記に、「政策秘書の給料が月25万
円」とありましたが、月52万円の誤りでした。お詫びして訂正し
ます。

ついに明日から新しい診療報酬体系になります。病院側で経費を圧
迫しているのは人件費だという話を聞いたことがありました。治療
に関わる物品や、清潔・安全性を落とすような費用削減はできない
ので、どこを削るか、といえば人件費くらいしかないのです。医療
従事者といえどもリストラが行われる可能性は非常に高くなってき
ます。資格に守られているから、と世間の不況を他人事のように思
い、ぬるま湯体質にどっぷり浸かっていると、近い将来、首が飛ぶ
可能性があります。資格があるから、と甘い考えを捨て、毎日が戦
いだという意識で自己研鑽に励み、スキルアップを目指していきま
しょう。



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【発行人メモ】
発行人 TF
職種 臨床工学技士(透析室勤務)
取得資格 臨床工学技士・第2種ME実力検定・透析技術認定士
E-mail *************

泌尿器科医院にて、透析室勤務。仕事は透析専門。透析は根気比べ、
我慢比べ。飽きたら負けです。
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(注意)
当メールマガジンの内容については充分に調べておりますが、万が
一、健康的、金銭的被害を受けたとしても、発行人はいかなる責任
も負いません。最終的な医学的判断については、主治医もしくはか
かりつけの透析室スタッフと相談してください。このメールマガジ
ンの内容で病院側と対立、訴訟等が起こったとしても、発行人は一
切関知しないものとします。

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     http://www.geocities.co.jp/Beautycare/2175
※両者とも同じページです。
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